手紙を書いた深夜の記憶
2024年1月某日の深夜。家族が寝静まった真夜中の2時、私はリビングで一人、手紙を書いていました。
蛍光灯の下、何度も書き直す原稿用紙。「460万円の借金がある」という文字を書くたび、手が震えて文字が歪んでいきます。
妻は隣の部屋で眠っています。その妻が10年もの間、一人で抱え続けてきた重荷。そして、それに気づかなかった自分。恥ずかしさと後悔で、何度も筆が止まりました。
そんな中、ふと目に入ったのは、リビングに飾られた家族写真。単身赴任や解雇など、様々な困難を乗り越えてきた家族の笑顔。
「このままではいけない」
「家族のために、前に進まなければ」
写真を見つめながら、再び原稿用紙に向かいました。震える手で、しかし一文字一文字、丁寧に。
親族への謝罪の言葉。
現状の説明。
具体的な返済計画。
そして、必ず返済を完遂させる決意。
夜が白み始める頃、ようやく手紙が完成しました。表現を変え、言葉を選び、5回書き直した末の完成です。
妻が目を覚ます前に、そっと封筒に入れ、押入れにしまいました。この手紙を投函するまでの3日間、どれほどの勇気と決意が必要だったことか。
今でも、あの深夜の記憶は鮮明に残っています。人生の大きな転換点。そして、新たな出発点となった一夜でした。
借金発覚から3日間
妻が「パパ名義でお金を借りたい」と打ち明けた夜。
私は何気なく「わかった」と答えました。
しかし翌月、同じ申し出があった時、違和感を覚え、家計簿をつけ始めました。
そして12月7日、すべての事実が明らかになりました。
部屋で一人、家計簿とにらめっこしていた私の背後から、妻の声が。 「ごめんなさい…」 振り返ると、妻は泣きながら土下座をしていました。
妻との対話
その夜から、毎晩、子どもたちが寝静まった後の話し合いが始まりました。
妻の告白:
「単身赴任中、子どもたちの教育費が…」
「解雇後の生活費が足りなくて…」
「パパに心配をかけたくなくて…」
一つ一つの言葉が、私の心を深く刺しました。
無関心という罪
妻の話を聞くうちに、私の中で後悔が膨らんでいきました。
- 単身赴任中の「家は大丈夫?」の一言で終わる電話
- 帰省時の「お金は足りてる?」という表面的な会話
- 「仕事さえしっかりしていれば」という思い込み
私の無関心が、妻を10年もの孤独な戦いに追い込んでいたのです。
親族への相談を決意するまで
深夜、不安に押しつぶされそうな気持ちで、スマートフォンでリボ払いについて検索していました。
そこで出会ったのが、YouTuberリベラルアーツ大学の両学長による動画でした。
「まずは親族に相談することを検討してみてください。高金利の借金を無利子や低金利に借り換えることで、返済の負担を大きく減らすことができます」
その言葉が、希望の光となりました。
妻との話し合い
動画を見た翌朝、妻に相談を持ちかけました。
「リベラルアーツ大学の動画で、親族に相談するという方法を知ったんだけど…」
最初、妻は躊躇していました。 「ご両親に申し訳なくて…」 「恥ずかしくて…」
しかし、動画を一緒に見直すうちに、妻の表情が少しずつ変わっていきました。
真実を伝える手紙
拝啓
突然のお手紙、申し訳ありません。
筆を取る手が震えています。
妻が10年間、一人で抱え続けてきた借金の存在。
私の無関心さが、彼女をここまで追い詰めてしまいました。
単身赴任や解雇。
その間、妻は一人で家族を支え続けてくれていました。
しかし私は、その苦労に気づくことができませんでした。
今、やっと妻の本当の気持ちに向き合えました。
そして、この現実から目を背けてはいけないと
強く感じています。
借金の額は大きく、正直に申し上げることに
大変な勇気が必要でした。
しかし、このまま真実を隠し続けることは
できないと思い、筆を取りました。
どうかお力添えをいただけませんでしょうか。
必ずや、この借金を返済し、
そして家族の絆を取り戻していく所存です。
取り急ぎ、お詫びとご相談まで。
敬具
電話での説明
電話での緊張と、温かな言葉
手紙を投函してから、眠れない3日間が過ぎました。ついに電話をする日が来ました。
リビングで、妻と並んで座り、その手を握りしめます。家族写真を見つめながら、受話器に手を伸ばしました。
「もしもし…」 声が震えます。
「手紙、拝見しました」 電話の向こうの声に、心臓が高鳴ります。
「実は…その…」 言葉が詰まり、上手く説明できません。 妻の手が、そっと強く握り返してきます。
「まずは、妻のことを…」 また言葉が途切れます。 目から涙が溢れそうになるのを必死でこらえました。
そんな私に、予想もしなかった温かい言葉が。
「辛かったね。よく話してくれたね」 「二人で頑張ってきたんだね」 「正直に話してくれて、ありがとう」
その言葉に、堪えていた涙が溢れ出しました。 妻も、隣で静かに涙を流しています。
「少しずつでいいから、一緒に考えていきましょう」
この電話は、15分ほどの会話でしたが、私たち夫婦にとって、人生の大きな転換点となりました。
その後、他の親族への電話も。時には厳しい言葉も。しかし、少しずつ希望の光が見えてきました。正直に話すことの大切さを、身をもって学んだ日々でした。
支援決定の朗報
1週間後、支援を決めてくださったとの連絡。 妻と抱き合って喜び、子どもたちの前では必死に平静を装いました。
150万円の無利子支援。 それは単なる金額以上の、大きな意味を持っています。
具体的な効果
金利負担の大幅削減:
- 対象金額:150万円
- 金利:18%→0%
- 年間削減額:約27万円
- 月額効果:約2.3万円
この削減効果は、私たち家族にとって大きな希望となりました。
これからの歩み
残り310万円についても、銀行での借り換えを検討中です。 目標金利は7-8%台。さらなる負担軽減を目指します。
具体的な計画:
- 毎月の確実な返済継続
- 生活費の見直し
- 副業での収入確保
- 残債の借り換え実現
感謝と決意
「信頼して支援させていただきます」 その言葉の重みを、私は一生忘れることはできません。
この支援には、様々な想いが込められています:
- 家族への謝罪と感謝
- 親族への感謝と約束
- 自分自身との誓い
同じ悩みを持つ方々へ
この記事を読んでくださっている方の中にも、同じように借金に悩む方がいらっしゃるかもしれません。
一人で抱え込まず、まずは家族に打ち明けることから始めてみてください。そして、支援してくださる可能性のある方々に、正直に状況を説明することから始めてみてください。
必ず道は開けます。私の経験が、少しでも皆様の希望になれば幸いです。
次回は、残り310万円の借り換えについての具体的な検討状況をお伝えしていきます。